横浜市とセブ市は、2012年に都市間協力の覚書を締結して以来、セブ都市圏の持続可能な都市づくりを共に進めています。アーチバル・セブ市長がバリクアトロ・セブ州知事とともに横浜市を訪問し、アジア循環型都市宣言に署名したことを発表しました。
アジア循環型都市宣言は、横浜市が2025年11月に横浜で開催されたアジア・スマートシティ会議(ASCC)2025で、横浜市の呼びかけにアジア都市や国際機関が賛同した結果、イクレイ日本によって創設されました。これを受け宣言文書に署名したアーチバル・セブ市長は、2026年2月26日に横浜市を訪問し、横浜市長の立会いのもと、イクレイ日本理事長に宣言文書を手交しました。
手交式に立ち会った横浜市の山中市長が、「セブ市をはじめ、署名都市とともに、アジアにおける政策の実行力を高めていきたいと思います。今後も横浜市は、発起都市としてアジアにおける循環型都市の実現を促進していきます」とコメントすると、アーチバル・セブ市長は、「日本の優れたイノベーションに学びながら、先鋭的なネットワークをアジア地域に広げていきたいと思います。横浜市と一緒に歩み、セブ市としてしっかりコミットメントを果たしていきます。それにより、多くのアジアの都市で廃棄物が削減され、人々へのケアが行き渡り、地球環境が守られる、そうした循環型都市への移行をアジアにおいて広げていきたいと思います。」と署名都市としての今後の抱負を語りました。
セブ市長から、宣言書を受け取った、竹本イクレイ日本理事長は、「イクレイ日本は、横浜市長の支援を得て、昨年11月にアジア循環型都市宣言制度を立ち上げました。これまで、横浜市を皮切りに、本日までに10自治体の首長から本宣言への署名をいただいています。イクレイ日本は、今年3月までに署名いただいた都市を創設都市として位置づけ、積極的な取組を展開する自治体と一丸となって、世界の循環型社会づくりという共通の目標達成に向けて努めてまいります。」と、アジア循環が都市宣言の署名状況と今後の展開を語りました。セブ市長と共に横浜を訪問し、この手交式に同席された、バリクアトロ・セブ州知事は、「私は州知事として、セブ市長とともに、この宣言のもと、協力を一層進めていく決意です。セブ市と横浜市の間で協力がさらに進むことを確信しています。セブ市がアジア循環型都市宣言の新たな創設都市の一員として歩むことを嬉しく思います。」とセブ市への応援メッセージを送りました。
セブ都市圏において、廃プラスチックの処理は大きな都市課題になっています。人口増加や経済発展にともなって急増しているごみ排出量に対して、持続的に回収や処理をする仕組みがありません。このため、最終処分場では廃プラスチックを含むごみが山積みとなっており、最終処分場の容量は慢性的に不足しています。また、投棄された廃プラスチックが排水溝に詰まることで、雨が降るたびにセブ都市圏のいたるところで洪水や浸水被害が発生しています。横浜市はセブ都市圏の都市開発計画づくりの支援を皮切りに、横浜市内企業のセブ都市圏でのリサイクルプラントの建設、廃棄物関連行政職員の能力強化や分別回収に関する啓発活動の支援、JICAの無償資金協力による汚泥処理施設の建設及び収集体制の整備などの協力を積み重ねています。セブ市では、更なる廃棄物課題への対応として、廃棄物発電プラントの検討が行われており、今回の横浜訪問では、手交式の後、横浜市金沢区の廃棄物発電プラントを視察されました。
セブ市の廃棄物課題と循環型都市への意欲は、基本的な廃棄物の収集・管理・適正処分のその先に、サーキュラーエコノミーへの道が続いていくことを示唆しています。国や都市によって社会経済条件が異なるアジアにおいて、アジア循環型都市宣言の枠組みの下で、都市ごとの状況や条件の差異を認め、アジアらしい循環型都市への移行を進めていきます。













