11月1日(火)から4日(金)まで、ポルトガル・リスボンにおいて、WEB SUMMITが開催された。2010年にアイルランドで第1回が開催され、2016年からは開催地をリスボンに移し、今回で11回目の開催。世界160か国から7万人以上が参加し、約2,300のスタートアップ、そして1千人以上の投資家が参加し、商談やピッチイベント、講演やセッションなどが執り行われた。
ドイツやフランス、英国、ポルトガル、さらにはスイス、エストニアなどからの出展があった他、ブラジルなどからの出展も目を引いた。
日本からは、JETROのジャパンパビリオンに東京などから8つのスタートアップの参加などが見られた。ロボティクス、IoTプロダクト、エンターテイメントテック、アグリテックなどのテクノロジーが出展された。中には、選考をくぐりピッチの機会を得たスタートアップもいた。スタートアップ各社へWEB SUMMITへの参加目的について話を伺ったところ、主に、投資家探し、顧客・パートナー探し、欧州市場における反応を拾うこと、といった声が聞かれた。
ターゲット先へのコンタクトに役立った、と複数声が上がったのがWEB SUMMITの公式アプリである。参加者全員が、入場にあたりアプリをダウンロードし、「スタートアップ」や「投資家」といった属性、また「Fintech」や「Sport , fitness&wellness」といった産業分野などの情報を登録する。また、スタートアップであれば、自社のテクノロジー紹介などのスライドデータも掲載できる。アプリにより、参加者全員とつながることができ、例えば、検索機能を用い、スタートアップ、投資家双方で適当そうな相手にコンタクトができる。
このアプリ機能も活用され、スタートアップからは「商談に繋がりそうなやりとりがいくつかできた。」、「顧客開拓という目的に対して、質の高い成果が得られた」など、WEB SUMMIT参加を通しての手ごたえが伺えた。
今後、本イベント含め、横浜からのスタートアップ参加が期待される。