2023年10月18日、タイ・バンコク都にて、第三回目となる横浜市とバンコク都との都市間連携脱炭素ワークショップを開催しました。横浜市は、2013年にバンコク都と環境分野の技術協力にかかる覚書を締結して以来、JICAとの連携により、バンコク都職員の技術研修やバンコク都の気候変動マスタープラン策定などを協力してきました。
2022年には、環境省の補助事業に採択され、一般社団法人法人海外環境協力センターや一般社団法人Yokohama Urban Solution Allianceなどとの連携で、①バンコク都のエネルギーアクションプランの策定、②二国間クレジット制度の促進、③日タイ企業の脱炭素ビジネス交流を進めています。今回のワークショップでは、バンコク都から、エネルギーアクションプランの素案や2050年のカーボンニュートラルに向けてのロードマップが紹介され、横浜市からは、国により脱炭素先行地域に指定されているみなとみらい21の取組を紹介しました。チャッチャートバンコク都知事の開会挨拶では、横浜市の先進的な脱炭素の取り組みを学び、横浜市にもバンコク都取り組みを参考にしてもらいたいと、学び合いの重要性が言及されました。また、企業向けに、タイの炭素市場や二国間クレジット制度の専門家によるプレゼンテーションと質疑も行われました。
ビジネスセッションでは、日タイ企業11社が登壇し、うち、横浜からは、市内に本社・R&D機能を置き、タイでビジネス展開する企業4社(AGC、FOMM、日産自動車、マクニカ)から建物やモビリティに関する脱炭素ソリューションが紹介されました。対面とオンラインのハイブリッド形式で開催された本ワークショップには日・タイ企業約270社が参加され、現地会場では、参加者同士の活発な交流が見られました。