2025年7月2~4日にかけてオーストリア・ウィーンで開催された世界都市サミット市長フォーラム2025に、横浜市の折居良一郎国際局長が登壇した。アジアの環境先進都市としてのグリーン分野の取組を発表するとともに、世界中の都市と急速な都市化、気候変動、複雑化する社会的課題への対応を議論した。
会議の様子
住みやすく持続可能な都市の実現に向けて
本会議はシンガポール政府と、2020年に「リー・クアンユー世界都市賞」を受賞したウィーン市が主催した。世界中の都市の首長や国際機関、専門家が集い、手頃な価格の住宅、効率的サービス、都市エネルギーの転換、都市水の管理をテーマに、住みやすく持続可能な都市の実現に向けて議論を交わした。
登壇する折居国際局長
横浜市の取組
横浜市は「LKYWCP Network Knowledge Forum」と題されたセッションに、メデジン市、ニューヨーク市、ビルバオ市、ソウル市等とともに登壇した。折居良一郎国際局長は、グリーン社会の実現に向けた横浜市の戦略として、「市民の力」「企業の力」「革新的技術の導入」「自治体自身の行動」 の4つの柱を紹介するとともに、気候変動に立ち向かうために都市が連帯する重要性を強調した。
セッション登壇者の集合写真
セッション後には、リー・ クアンユー世界都市ネットワーク宣言への署名式が行われた。リー・ クアンユー世界都市賞は、暮らしやすく持続可能な都市づくりに成果を出した都市に与えられる国際的に権威のある賞。横浜市は2014年に特別賞を受賞している。
リー・ クアンユー世界都市ネットワーク宣言への署名式
アジアをリードする環境先進都市「横浜」
OECDから気候変動対策の評価対象都市として世界で初めて選定されるなど、気候変動対策について高い評価を受けている横浜市は、国内外のステークホルダーとの連携を深めながら様々な取組を進めている。
今年の11月にはサーキュラーエコノミーとカーボンニュートラルの推進をテーマに、アジア・スマートシティ会議が開催される。また、2027年には横浜でAsia-Pacific Urban ForumとGREEN×EXPO 2027が開催される予定だ。