横浜市立大学からインターンとしてニューヨークに滞在中の、大海すみれさんに、横浜市立大学の海外インターンシップの取り組みについて記事をご寄稿いただきました。
横浜市立大学は“ヨコハマから世界へ”をスローガン掲げ、優秀なグローバル人材を世の中へ送り出すことに日々力を注いでいる。
横浜市に4つのキャンパスを持つ本学は、学生数約5000人、全国でも比較的小規模ではあるが、教職員と学生の距離が近く、親身な指導を受けられることを魅力としている大学である。
また本学は
・3週間から1年間までの“短期・長期海外留学”
・海外大学との交流や現地企業へのヒアリングなどを支援する“海外フィールドワーク”
・世界各国で“ボランティア”や“インターンシップ実習”を行える実践的プログラム
などを備え、それらの国際的な活動が評価され学生数5000人未満の世界大学ランキングにて世界で16位、日本では2位に選ばれた。
一昨年には首都圏初のデータサイエンス学部を設立し、次世代を担う新しい人材育成を目標として掲げ、時代のニーズに合わせた学部改革も進めている。
今回はそんな横浜市立大学の『海外インターンシップ』に焦点を当てる。本学には海外志向の学生が多く、自分自身の視野を広げようと、長期休暇を利用したこのプログラムに参加する者も多い。本プログラムは年々、世界各地へ実習先を拡大している中、私は初のニューヨークインターンシップ生第一号として選ばれ、今回NAN(National Alliance NewYork)という建設・デザイン会社で3週間の就業体験をすることとなった。NANは日米問わず、ニューヨークに出店を考えている企業の設計・デザイン、施行からアフターケアまでの一貫を担う会社で、私は主に日本食レストランの施工現場のアシスタント業務を任された。現場の手伝いをさせていただいたそのレストランは日本ならではの土壁を施しており、日本の風情を感じることができ、なおかつニューヨークの気候変動に合わせたデザインに設計されていた。NANは設計・デザイン、施工作業のひとつひとつから日本の良さをニューヨークに広めており、日本文化とアメリカ文化のパイプ役を担っているような印象があった。今回、海外と日本の架け橋になっているNANの現場を自分の目で見ることができ、今までにない興味深い経験をすることができた。
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