2019年11月、米シンクタンクのブルッキングス研究所が主催する、SDGsリーダーシップ都市連合の第二回会合に、横浜市米州事務所の谷澤副所長が出席しました。
国連が定めたSDGsは、国家が達成を目指す目標としてだけでなく、企業や都市の成長のあり方の指標としての重要性も増しています。日本最大の基礎自治体である横浜市は、SDGsが登場する以前から、持続可能な発展のため、スマートシティやごみの減量など、様々なプロジェクトを市民や企業の皆さまと共に達成してきました。横浜市のSDGsに関連する取組の特徴の一つは、市内におけるSDGsの達成だけでなく、世界の都市とともに、特に急激な都市化の問題に直面している、アジアやアフリカの都市とともに、持続可能な成長を目指しているところにあります。
横浜市がSDGsリーダーシップ都市連合に参加する背景には、このような横浜市のイニシアティブがブルッキングス研究所に評価されてことが挙げられます。今回の第二回目の会合はメキシコシティで開催され、13の参加都市の関心事項をもとに、「ローカルレビュー」「資金」「公共調達」「都市の安全」が議題として設定され、各都市の事例や有識者の知見が共有されました。横浜市は、資金をテーマに、公民連携によるアジアやアフリカの新興都市での都市化問題の解決についての事例を発表しました。
横浜市は、企業や国際機関と連携して、新興都市の都市インフラの改善やスマートシティ化に協力しています。参加都市によって状況や環境が異なるため、必ずしも横浜市の経験を他都市で導入できるわけではありませんが、世界的なSDGsの達成には、人口が爆発的に増加している新興都市における達成が必要不可欠です。世界の都市が集まりSDGsについて議論することで、参加都市だけでなく、非参加都市のSDGsの推進に貢献することは、本会合の今後の課題の一つです。今後もブルッキングス研究所、そして、参加都市との議論を重ね、横浜の成長と世界の成長に貢献することを目指します。
【参考】
ブルッキングスウェブサイト: https://www.brookings.edu/events/sdg-leadership-cities-second-convening/