日本国環境省、ラオス国天然環境資源省、ASEANアセアン環境的に持続可能な都市に関する作業部会(AWGESC)、ASEAN事務局の主催による、第12回「持続可能な都市ハイレベルセミナー」に横浜市が招待され、アジアにおけるSDGsの自発的自治体レビュー(VLR)の推進について議論しました。持続可能な都市ハイレベルセミナーは、東アジア、東南アジアの持続可能な都市開発にかかる政策形成者、専門家、実務者が集まる年次セミナーです。今回のセミナーは、2月21日、22日の2日間に渡りウェビナー形式で開催され、VLRの推進がテーマの一つに設定されました。
横浜市からは、折居良一郎 国際協力部長が登壇し、横浜市が「なぜVLRを立ち上げたのか」、「どのように作成したのか」、「SDGsのローカル化のためにこれまで何をしてきたのか」という3つのポイントを中心に、横浜市の理念やVLRを作るまでの道のりを参加者と共有しました。また、横浜市の都市間協力の取組を紹介するとともに、都市間協力にVLRのノウハウを取り入れることの着想についても言及しました。
横浜市はVLRの「都市経営プロセスとしての側面」、「コミュニケーションツールとしての側面」、そして、「グローバルムーブメントとしての側面」という3つの側面に注目しています。つまり、SDGsのフレームワークを活かして政策の進捗を検証しより良い政策に役立てること、SDGs推進のノウハウを共有しグローバルな解決に貢献すること、そしてVLRによってローカルの声やアクションを世界に発信するということです。そして、グローバルな課題に対して、横浜市は、東南アジアをはじめとする新興国都市で起きている都市問題の解決に取り組む「Y-PORTプログラム」を様々なパートナーと共に実施しています。Y-PORTプログラムを通じた、都市課題の解決プロセスは、都市課題の状況を理解し、解決のためのプランを立て、プログラムの進捗をモニタリングし、そしてその進捗をレビューすることが重要であるという点で、VLRと深く関わっています。そして、今後、パートナー都市におけるVLR策定と横浜市の協力について、様々な関係者と共に議論していこうとしています。
第12回「持続可能な都市ハイレベルセミナー」公式ページ(英語)