横浜マッチングプログラム

世界のイノベーションを横浜に。

北米をはじめとする世界各地では、日々革新的な技術やビジネスモデルが生まれています。とりわけ米国は、世界のユニコーン企業の半数以上を占めるなど、グローバルイノベーションの中心地とされています。

横浜市米州事務所では、こうした動きを取り込むため、米国を拠点とするベンチャー投資家(VC)やアクセラレーター等とのネットワークを約50構築し、世界の有望なスタートアップとの接点を日々拡充しています。

本プログラムでは、こうしたネットワークから応募を募った横浜進出を目指す世界各国の有望なスタートアップ45社の中から、チーム力、革新的なソリューション、戦略性、そして日本企業との高い協業可能性を評価基準に面談等を行い、今回4社を選定しました。
選ばれたスタートアップには、横浜市米州事務所及びイノベーションサポーターがマッチング、伴走支援を行い、横浜企業等との連携や市場展開の可能性を広げるための取り組みを進め、世界のイノベーションを横浜に取り込む支援をしていきます。

 

 

採択企業の一覧

MangoBoostは、高度なデータ処理ユニット(DPU)を活用し、ネットワーク・ストレージ・セキュリティ処理をCPUから分離することで、データセンターの性能向上、コスト削減、スケーラビリティ強化を実現します。これによりサーバー台数や消費電力を削減しつつ、AIワークロードの高速化や既存ハードウェアとの高い互換性を確保します。日本ではエンタープライズやデータセンター事業者と連携し、AI・ストレージ集約環境でのPoCを通じ、CPU負荷削減・データスループット向上・GPU利用効率改善を実証します。

※本動画は近日中に更新予定です。日本でのPoC目標に関する詳細情報を追って追加いたします。

Novacは、高出力密度を持つ革新的なパウチ型スーパーキャパシタを開発・製造しています。従来のバッテリーが苦手とする瞬時の電力変動や高温環境にも対応し、最大120℃耐熱・50万回以上の充放電サイクルをメンテナンスなしで実現。火災リスクがなく、希少資源も不使用です。日本ではUPSを活用したPoCを通じ、データセンター、放送設備、医療機器など重要インフラの安定稼働を実証します。

Raven Materialsは、可視光(380〜780nm)でも高い活性を発揮する次世代ブラック二酸化チタン光触媒「Raven」を、世界で初めて商業規模で製造可能にしました。従来のTiO₂は紫外線下のみ機能しましたが、Ravenは屋内外のセルフクリーニング材、空気・水浄化、再生可能エネルギー、各種コーティング材など幅広く応用可能です。日本では建材や環境・エネルギー分野でのPoCを通じ、市場適合性と性能検証を目指します。

 

Wittyは、EVフリート運行に影響する荷重やバッテリー状態、運転習慣などを考慮し、最適なルートと充電管理を行うAI搭載ダッシュボード「Witty X」を開発。従来のナビや管理システムでは考慮されない要素を統合し、配送効率向上やバッテリー寿命延長を実現します。欧米のマイクロモビリティフリートでの実績を持ち、日本では港湾・空港・ドローンフリートでのPoCを通じ、EVフリート管理の高度化を目指します。

※ 本プログラムの掲載企業は横浜市米州事務所が協業意欲や社会的インパクトを考慮して選定したものであり、横浜市がその技術や品質を保証するものではありません。

Expanding into Japan - Yokohama over Tokyo

プログラム内容

本プログラムでは、海外スタートアップが日本市場への参入を目指す中で、ニーズに応じて以下のような支援を受けながら、国内企業との協業の可能性を探ります。

  • ビジネスマッチング – 課題解決を目指す日本企業と、革新的な技術やサービスを持つ海外スタートアップとのマッチングを促進します。
  • 実証実験支援 – スタートアップの技術を実環境で検証し、導入に向けた信頼構築を支援します。
  • 市場参入支援 – スタートアップが日本企業との信頼関係を構築し、ビジネス展開の基盤を整えるための支援を行います。
  • ネットワーキング機会 – 横浜を中心とした産業関係者や専門家との交流を通じて、新たな連携の可能性を創出します。

イノベーション・サポーター

疋田彰宏

COSIMO, LLC
Founder, CEO

 
 

近藤敦

The Drivery Japan
モビリティ・イノベーション・アナリスト

 

二宮正孝Kevin

ShibuLA Ventures
CEO, Co-Founder

前回の採択企業の技術

熱信号を使⽤する
AIoT ⼈間センシング
(⽶国)

⾃律⾛⾏ロボットによる
ラストマイル⾃動配送
(マレーシア)

ドローンの精密な離着陸
(ドイツ)

横浜での支援体制

 
Outside view of colorfully lit building with Tech Hub Yokohama on side

Tech Hub Yokohama

横浜の先進的なウォーターフロントビジネス地区に位置する Tech Hub Yokohama では、スタートアップとイノベーション支援者が集う活気あるコミュニティが形成されています。モビリティ分野に特化したアクセラレーター The Drivery など、海外のアクセラレーターとの連携により、海外スタートアップが日本での事業展開を加速させるためのゲートウェイとなっています。

Expanding into Japan - Yokohama over Tokyo

GREEN EXPO 2027

横浜市は、クリーンテックや持続可能性、自然を活かしたソリューションをテーマとする国際博覧会 GREEN EXPO 2027 の開催地です。世界中から数百万人の来場者が見込まれており、海外スタートアップにとっては、自社のソリューションをグローバルな舞台で発信する絶好の機会となります。