北米特集記事

カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego:UCSD):前編

執筆者 | 2021年6月26日 | 大学スタートアップエコシステム, 特集記事

UCSD(UCサンディエゴ校)は、カリフォルニア大学システムを構成する10大学の1つであり、メインキャンパスはカリフォルニア州でロサンゼルス市に次ぐ第2の人口を誇るサンディエゴ市にある。全米トップレベルの州立大学のひとつとして知られるが、中でも工学系プログラムは評価が高く、U.S. News and World Reportによる2021年大学院プログラム別ランキングにおいて、工学部総合で全米9位、なかでもバイオ・エンジアリングについては3位に入っている(1)。同校は研究開発分野での多くの実績と高い評価を背景として、2020年度には14億ドルを超える委託研究資金を集めた。その内訳は、60%以上が連邦政府から、残りが企業・非営利団体等からの資金であったと地元紙San Diego Union Tribuneが2021年7月28日付けで報じている(2)。またUCSDの2021年発表資料(3)よれば、同校で創出された技術を利用したことのある企業数は1,000社以上にのぼっている。

こうした研究開発活動に加え、UCSDは起業支援にも積極的であり、サンディエゴ市やカリフォルニア州のイノベーション・エコシステムを支える重要なプレイヤーとしての役割を担ってきた。UCSDの2021年発表資料によれば、同校から誕生したスタートアップ企業数は1,000社以上となり、カリフォルニア州に10万人以上の雇用をもたらしている。

UCSDエコシステムの要「イノベーション・実用化室(OIC)」

UCSD(UCサンディエゴ校)で創出された技術の実用化促進や、学生の起業支援を支えるのが、同大学の研究部(Office of Research Affairs)傘下に置かれたイノベーション・実用化オフィス(Office of Innovation and Commercialization:OIC、https://innovation.ucsd.edu/)である(4)。OICがUCSDにおける学部横断的なイノベーション・プラットフォームとなっている。OICの業務には、産業界パートナーの委託研究及び技術移転やライセンシングに関するコンサルテーション、イノベーション関連人材の民間企業への斡旋といった企業向けのサービスに加え、アクセラレーター及びインキュベーターを通じた起業に関するメンターシップやガイダンスの提供、起業資金捻出の支援等といった「学生の起業」を支える内容も含まれている。

UCSD(UCサンデイエゴ校)のOICは2015年に設立された比較的新しい組織である。カリフォルニア大学システムでは、早くから技術移転の重要性を認識し、1987年にはカリフォルニア大学システム全体の技術移転を専門に扱うカリフォルニア大学技術移転室(University of California Office of Technology Transfer:OTT)をカリフォルニア大学バークレー校に近いサンフランシスコに設置した。しかし、サンフランシスコから500マイル(約805キロ)以上離れたサンディエゴでは、OTTとの密な連携が難しかった。そうした状況を踏まえ、UCSDの技術移転室(Office of Technology Transfer)が1994年に設立された。当初は数名のスタッフで学内の知的財産管理を主に行っていたが、次第に業務が拡大、OICとなった現在では30人を超えるスタッフが、大学内のイノベーションの商業化を加速させ、起業家カルチャーを育て、ダイナミックなイノベーション・エコシステムを強化するための活動に従事している(5)。

学生の起業支援に関して、OICは大学内の様々な学部や機関と連携してプログラムを提供している。その代表的な取り組みがアクセラレーターやインキュベーターである。

UCSD(UCサンデイエゴ校)の主なアクセラレーター・インキュベーター・プログラムとして、以下4つのプログラムがある。加えて、Qualcomm Institute Prototyping Lab(6)、EnVision Arts and Engineering Maker Studio(7)、Geisel Library’s Digital Media Lab(8)、Center for Novel Therapeutics(9)、Qualcomm Institute Innovation Space(10)などの複数のインキュベーション施設が学内にある。

UCSD(UCサンディエゴ校)の主なアクセラレーター・インキュベーター・プログラム

名称 概要
Accelerating Innovations to Market (AIM(11)) OICが産業界のパートナーとともに提供しているアクセラレーター。同大学の大学院生やポスドクのほか、研究者や大学教員(ファカルティ)が、様々な問題解決に役立つアイディアを開発し、商業化するのを促進することを目指している(12)。AIMはサポート対象者にメンタリング、資金調達、パートナーや投資家へのアクセス、その他のリソースを提供している。
Institute for the Global Entrepreneur(IGE(13)) 同大学工学部のジェイコブス・スクール・オブ・エンジニアリング(Jacobs School of Engineering)が運営するアクセラレーター。OICと連携し、支援対象チームに、メンタリング、パートナーや投資家へのアクセス、その他のリソースを提供している。IGEには複数のプログラムあり、メンターシップ、ワークショップ、提案書作成支援等を提供するTechnology Accelerator、投資家を紹介するBusiness Accelerator、医療機器・デジタルヘルスケア関連の起業に特化したMedTech Accelerator等がある(14)。
StartR(15) 同大学ビジネススクールのランディ・スクール・オブ・マネジメント(Rady School of Management)が運営するアクセラレーター。ランディ学部生及びその卒業生向けのStartR Randy、女性及び有色人種や性的少数派といったマイノリティのメンバーが最低1人含まれるUCSD在校生及び卒業生チームを支援するStartR Inclusion、起業を通じた社会問題解決を目指すUCSD在校生及び卒業生を支援するStartR Impact、UCSDとの関係を問わず全ての退役軍人を支援するStartR Veteran、高校生向けのStartR Teenといったアクセラレーター・プログラムが用意されている(16)。中でも、StartR Veteranは、ランディ・スクールとOIC、The Basementのパートナーシップにより運営されている(17)。
The Basement(18) UCSDの卒業生・コミュニティエンゲージメント部(Alumni and Community Engagement)が運営するインキュベーター。起業を目指すUCSD学生に対して、メンターシップ、アクセラレーター及びインキュベータープログラム、デザインコンペ、インターンシップ・プログラム等を提供している(19)。OICやIGE等のUCSD内の組織のほか、サンディエゴ市政府やStartup San Diego(非営利団体)などが、パートナーとなっている(20)。

出典:カリフォルニア大学システム(21)及び各プログラムウェブサイトを基に作成

このうち、OICが主導しているアクセラレーターがAccelerating Innovations to Market(AIM)である。2016年から開始されたAIMでは、概念実証(proof-of-concept)を開発し、初期ステージでのリスクを低減し、産業界との連携を通じて価値を生み出すことを重視するマイルストーン・ベースのプロジェクトに投資している。OICの2020年11月22日付け記事によれば、2016年の開始以来30社以上の産業界パートナーと連携することで、AIMは260万ドル近くを投資し、その結果、20のプロトタイプと11のスタートアップ企業を生み出し、1,030万ドル以上のフォローオン投資につながったと公表している(22)。AIMの募集は年度別に行われる。2021年度募集は2021年6月1日から開始され、同年10月1日には結果が発表される見込み。同年度の産業パートナーはEMD-Serono、Merck KGaA Darmstadt、Takedaで、支援対象分野はライフサイエンスと社会科学・環境である(23)。なお、最新年度の1グループあたりの支援額は公開されていないが、2018年度は1万〜5万ドルであった(24)。

また、「Innovation Institute」では、UCSDの教員が同校の教員にアドバイスやメンタリングを提供するもので、メンター役を務めるボランティアの教員には自身が開発した技術を技術移転したり、その技術を使って起業したりといった、商用化に成功した教員も多く含まれる。2021年6月現在、同プログラムのウェブサイトには、24名のメンターがリストアップされている(25)。その他、OICには、テクノロジーやライフサイエンス分野の企業、成長著しいグローバル企業、ベンチャーキャピタル、プライベートエクイティ、投資銀行等を顧客に抱える弁護士事務所と連携し、スタートアップに必要な法律相談会も実施している(26)。

 

学部・研究所による関連プログラムも充実

OICに加え、上述のアクセラレーター・プログラムにも登場したジェイコブス・スクール・オブ・エンジニアリングや、ランディ・スクール・オブ・マネジメント等、学内の主要な学部や研究所が中心となって、起業やイノベーションに関連する多様なプログラムを実施している。

代表的なプログラムの1つが、ランディ・スクール・オブ・マネジメントのベンチャーファンド「Rady Venture Fund」である。同ファンドは、起業家に投資資金を提供するだけでなく、ランディ・スクール・オブ・マネジメントの「ベンチャー・キャピタル・マネージメント」コースに結び付けられている。同コースを受講する学生は、同ファンドの投資を通じて、デューデリジェンスの実行、投資先選定、ポートフォリオ企業の監視などの投資プロセスを具体的に学ぶことができる。同ファンドは、個人献金に基づいたもので、年に1、2回、最大15万ドルを株式もしくは転換社債で提供する。投資対象は、シード及びアーリーステージのライフサイエンス・テクノロジー関連企業に限定されており、サンディエゴに拠点を置く企業が優遇される(27)。

また、様々なコンペも学内で開催されており、代表的な例として以下のようなものがある。

UCSD(UCサンディエゴ校)で開催されている起業・イノベーション関連コンペの例

名称 概要
Biomimicry Global Design Challenge The Basementとモンタナ州の非営利団体バイオミミクリー研究所(Biomimicry Institute(28))が提携し、国際連合(the United Nations:UN)の持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGS)に寄与するバイオミミクリー(生物模倣(29))関連ソリューションを開発する研究チームを募っている(30)。
Triton Innovation Challenge ランディ・スクール・オブ・マネジメント、ジェイコブス・スクール・オブ・エンジニアリング、スクリップス海洋研究所(Scripps Institution of Oceanography)が提携し、環境関連技術を開発する研究チームを募っている。賞金は合計1万1,000ドルで、全ての参加者はランディ・ベンチャー・ファンド(Rady Venture Fund)とトライトン・テクノロジー・ファンド(Triton Technology Fund)から最大30万ドルの投資を受ける資格も得られる(31)。
The GEM(Galvanizing Engineering in Medicine)Challenge アルトマン臨床・トランスレーショナル研究所(Altman Clinical and Translational Research Institute:ACTRI)とジェイコブス・スクール・オブ・エンジニアリングの医工学研究所(Institute of Engineering in Medicine:IEM)が共同で、臨床ケアと工学を組み合わせたヘルスケアソリューションの開発を募っている。賞金は最高3万ドルが支給される(32)。

出典:関連ウェブサイトを基に作成

毎年数多くのスタートアップ企業を生み出すUCSD、国際的な卒業生ネットワークも確立

上述のようにUCSD出身のスタートアップ企業の累計数は1,000社を超えている。OICはそうしたUCSDのスタートアップ・エコシステムから誕生した企業を紹介するサイト「UC San Diego Startup Ecosystem」を2019年8月から公開している。2021年6月時点で紹介されている分野は、①治療法(Therapeutics)、②バイオ・ライフサイエンス技術(Bio & Life Sciences Technologies)、③ソフトウェア・エンジニアリング(Software & Engineering)、④機械学習・人工知能(Machine Learning & Artificial Intelligence)、⑤医療技術(Medical Technologies)の5つで、30社程度が掲載されている(33)。

このうち、昨今成功を収めた企業の一例として、サンディエゴに拠点を置くソフトウェア開発のNanomeがある。新しい分子化合物の発見と研究では、原子レベルでの分子構造を二次元のコンピューター画面を通じて理解するのが非常に難しいために、その開発コストは100億ドルを超える場合があると言われるなか、同社は、三次元の分子構造をバーチャル・リアリティ(virtual reality:VR)活用してより良く理解するための技術を開発している。同社は2021年2月、新しいビジネスパートナーシップの確立や科学・エンジニアリングチームの拡大に向け300万ドルの資金を調達しており、これまでの飲料関連製品や寿命の長い新型バッテリーの開発に加え、製薬、合成生物、教育といった分野までサポートする事業を拡大する方針を明かしている(34)。

こうした技術企業のほか、UCSDの関係者が設立した企業には、ベンチャーキャピタル(VC)もある。Triton Technology Fund(TTF)は、UCSDの大学教員、学生、卒業生のグループによって設立され、UCSDの学生や卒業生が開発したソフトウェア、通信、電子機器、材料、医療機器等の分野に対する投資を重点的に行っている。TTFは、UCSD卒のベンチャーキャピタルDavid Schwab氏が設立したVertical Venture Partners(VVP)の子会社であり、VVPの資金の約2割がTTFプロジェクトに充てられており、TTFプロジェクトは大学とVVPによる公式のパートナーシップ・プログラムとして運営されている(35)

UCSDの卒業生ネットワークに関しては、卒業生専用ホームページを通じて、地域別の卒業生クラブや、卒業生同士がネットワーキングやメンターシップ、リクルートを行える専用オンラインコミュニティであるTritons Connectが提供されている。地域別の卒業生クラブは、シリコンバレー、ロサンゼルス、サンフランシスコ、サンディエゴといったカリフォルニア州に加え、テキサス州ダラス、オースティン、ヒューストン、ワシントン州シアトル、ニューヨーク州ニューヨーク、イリノイ州シカゴ、ハワイ州、ワシントンD.C.といった主要都市・地域がカバーされており、海外も日本、韓国、タイ、中国、ドイツ、スペイン、英国、イスラエルといった国々に在住するUCSD卒業生とのネットワークが確立されている(36)。

関連記事(アクセス:2021年6月21日)

出典(アクセス:2021年6月21日)

  1. https://jacobsschool.ucsd.edu/news/release/3251https://www.usnews.com/best-graduate-schools/top-engineering-schools/university-of-california-san-diego-02025
  2. https://www.sandiegouniontribune.com/news/education/story/2020-07-28/uc-san-diego-research
  3. http://innovation.ucsd.edu/wp-content/uploads/2020/11/2021-043-OIC-One-Sheet-General-f1-print.pdf
  4. https://innovation.ucsd.edu/about-us/
  5. https://innovation.ucsd.edu/about-us/
  6. https://prototyping.ucsd.edu
  7. http://jacobsschool.ucsd.edu/envision/
  8. https://library.ucsd.edu/computing-and-technology/digital-media-lab/
  9. https://cntsandiego.com/campus/https://research.ucsd.edu/news-events/website-news/2019-web-news/CNT-opens.html
  10. https://qi.ucsd.edu/qiis/
  11. https://innovation.ucsd.edu/aim/
  12. https://thescipreneur.com/newaccelerating-innovation-to-market-aim-program-of-uc-san-diego-to-expands-campus-innovation-pipeline/
  13. https://ige.ucsd.edu/
  14. https://ige.ucsd.edu/acceleration
  15. https://rady.ucsd.edu/invest/startr/
  16. https://rady.ucsd.edu/centers/ciid/startr/
  17. https://blog.rady.ucsd.edu/index.php/2019/02/startr-continues-to-startup/?utm_source=facebook.com&utm_medium=social&utm_term=564&utm_content=us-news-ranking-2016&utm_campaign=news
  18. https://www.ucsdbasement.com/
  19. https://www.ucsdbasement.com/
  20. https://www.ucsdbasement.com/partners
  21. https://www.ucop.edu/innovation-entrepreneurship/_files/ie-incubate-accelerate.html
  22. https://innovation.ucsd.edu/2020/11/22/accelerating-innovations-to-market/
  23. https://innovation.ucsd.edu/aim/
  24. https://innovation.ucsd.edu/ucsd-accelerate/
  25. https://innovation.ucsd.edu/innovation-institute/
  26. https://innovation.ucsd.edu/legal-office-hours/
  27. https://rady.ucsd.edu/centers/ciid/rady-venture-fund/
  28. https://biomimicry.org/
  29. より持続可能なデザインを創造するために、自然の形やプロセス、生態系から学び模倣すること。
  30. https://www.ucsdbasement.com/biomimicry-design-challenge
  31. https://rady.ucsd.edu/centers/ciid/competitions/triton-innovation-challenge/index.html
  32. https://iem.ucsd.edu/_files/GEM%20Challenge%202021%20Guidelines.pdf
  33. https://innovation.ucsd.edu/startups/
  34. https://techcrunch.com/2021/02/09/nanome-raises-3-million-to-help-scientists-get-up-close-with-molecular-structures-in-vr/
  35. https://innovation.ucsd.edu/build-your-company/funding/;なおVVPは、UCSDのTTF以外にも、ロサンゼルス郊外にあるカリフォルニア大学リバーサイド校(University of California, Riverside:UCR)とも提携しており、同校のエネルギー、農業、水、ヘルスケアに焦点を置いたUCR Highlander Fundを支援している(https://vvp.vc/uc-partnership/)。
  36. https://alumni.ucsd.edu/alumni-networks/regional-networks/index.html

北米最新特集記事

市民の足を支えるIoT事業から考える、 横浜で働くこと

市民の足を支えるIoT事業から考える、 横浜で働くこと

日本有数のビジネス都市、横浜。 開港以来、文明開化の中心地として繁栄し、鉄道や水道など“横浜発祥”と言われる技術が数多く生まれ、多くの技術・文化を受け入れ発信してきました。近年では、大企業の本社および研究開発拠点が多数集まるなど、ビジネス都市としてさらなる発展を遂げています。...

タイ国バンコク都との都市間協力を推進しています。

タイ国バンコク都との都市間協力を推進しています。

横浜市は都市づくりの経験・ノウハウと企業の技術を活用し、新興国等の都市課題解決の支援と企業の海外展開支援を目的とした「横浜の資源・技術を活用した公民連携による国際技術協力(Y-PORT事業)」に取り組んでいます。 本稿では、タイ・バンコク都との都市間連携を特集します。...

ニューヨークの気候テック・イニシアティブ②:ニューヨーク州エネルギー研究開発局(NYSERDA)のスタートアップ支援

ニューヨークの気候テック・イニシアティブ②:ニューヨーク州エネルギー研究開発局(NYSERDA)のスタートアップ支援

ニューヨークでは、州全体のクリーンエネルギー推進や気候テックスタートアップ支援において、州によって設立された公益法人ニューヨーク州エネルギー研究開発局(NYSERDA)が大きな役割を果たしている。また、ボストンで重層的な気候テック支援環境が見られるように、ニューヨークにおいてもNYSERDAだけでな...

ニューヨークの気候テック・イニシアチブ① :ニューヨーク市の気候ソリューションセンター計画

ニューヨークの気候テック・イニシアチブ① :ニューヨーク市の気候ソリューションセンター計画

ニューヨーク市政府は、気候変動の危機に対応するグローバルリーダーとなることを目指し、脱炭素政策に取り組んでいる。ニューヨークの脱炭素に向けた取り組みの中で気候テック・エコシステムにかかる代表的なイニシアチブが、ニューヨーク市マンハッタンに属するガバナーズ島の気候ソリューションセンター(Center...

ボストンの気候テック・エコシステム⑤:気候テック・スタートアップへの重層的な支援

ボストンの気候テック・エコシステム⑤:気候テック・スタートアップへの重層的な支援

前項まで、ボストンの気候テック・エコシステムの主要なハブとして、グリーンタウン・ラボ、MIT、マサチューセッツ・クリーン・エネルギー・センターを取り上げてきたが、ボストンを中心にマサチューセッツ州内には、気候テック・スタートアップを支えるまだまだ多くの支援機関やプログラムが存在する。【インキュベータ...

北米スタートアップ本場のピッチを見ながら学ぶ、協働に向けた対話のヒント ~海外とのオープンイノベーション促進に向けたセミナー企画・第2弾~

北米スタートアップ本場のピッチを見ながら学ぶ、協働に向けた対話のヒント ~海外とのオープンイノベーション促進に向けたセミナー企画・第2弾~

北米地域は世界ベンチャー投資のうち8割以上が集まるイノベーションの中心で、近年益々多くの日本企業が、最先端の技術・サービスを生み出す多くのスタートアップと連携・協業を図り、自社の新たなビジネス創出に向けて活動しています。北米スタートアップとの協業・オープンイノベーションを成功させるには、単なる言語の...

横浜・LINK-J ライフサイエンス・ラウンジ@NYC第7回セミナー 2024年を振り返る、米国ライフサイエンス市場の最新動向と2025年の展望

横浜・LINK-J ライフサイエンス・ラウンジ@NYC第7回セミナー 2024年を振り返る、米国ライフサイエンス市場の最新動向と2025年の展望

横浜市米州事務所と LINK-Jとの連携による「横浜・LINK-Jライフサイエンス・ラウンジ@NYC」として、2022年12月の第1回セミナーから米国ライスサイエンス市場に関する現地の最新情報をお届けしております。第7回セミナーでは、NYCを拠点に活動する横浜市ライフサイエンスサポーターである栄木憲和氏及び武田秀俊氏に加え、ニューヨーク拠点の調査・コンサルティング会社のクリス・ビックリー氏をお招きし、米国ライフサイエンス市場の1年間を振り返り、米国大統領選挙後となる2025年の展望についてお届けします。

山中・横浜市長が国連機関の共催によりバンコクで行われたハイレベル政策対話でスピーチをしました

山中・横浜市長が国連機関の共催によりバンコクで行われたハイレベル政策対話でスピーチをしました

10月15日、国連開発計画(UNDP)、国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)、国連人間居住計画(UN-Habitat)、バンコク都(BMA)の共催で、ハイレベル政策対話「未来へのリーダーシップ:アジア太平洋地域の持続可能でレジリエントかつ公平な都市のための都市ガバナンスの実践強化」がタイ...

Yokohama Innovation Night開催 ~グローバル・スタートアップとの協業の成功と失敗から学ぶ~(11/18)

Yokohama Innovation Night開催 ~グローバル・スタートアップとの協業の成功と失敗から学ぶ~(11/18)

海外スタートアップとのオープンイノベーションに取り組む、又は関心のある日本企業の皆様などを対象にしたセミナーイベントを開催します。日本企業・海外スタートアップ両方の視点から、海外のスタートアップとの連携におけるヒントや失敗例、海外の最新情報やグローバルな協業をする際のコツなどについて取り上げ、セミナー後にはネットワーキングも実施します。海外のスタートアップとの連携や海外のイノベーションの動向に興味・関心のある皆様のご参加をお待ちしています。