アスタープレイスから多少南下したクーパースクエア通り(Cooper Square)にはThe Village Voiceのオフィスがあった。 1955年にコミュニティ紙としてスタートした同紙は文化、社会、芸術などについて鋭い視点で書き指示を得た。またIBM Watsonが入るビルの3番街側には多くのシンガーやグループを輩出し30年の営業の後2006年に惜しまれながら閉店したCBGBというライブハウスがあり、メインストリームに飽きたらない若者で溢れていた。すぐ南にキャンパスを構えるクーパーユニオン大学はアート、建築、エンジニアを教える大学として知られている。
常に時代の先を行き新しいことを生み出していくテック企業にとってアスタープレイスは企業文化をバックアップする歴史がある。またユニオンスクエア駅の近くでアクセスが良い。
アスタープレイスに立地する主なテック企業オフィス:
Slack Technologies、IBM Watson、Facebookなど
※記載内容は、2021年3月31日時点の情報。
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【執筆者】
Miki-Hall Motegi / 茂木ホール美紀, Whitebox CRE Solutions, President.
神奈川県茅ヶ崎市生まれ。1990年にニューヨークに渡る。全日空ニューヨーク支店で北米予算とプロモーションを担当。第二子出産後に、日本政府観光局(JNTO)のニューヨーク支店で国際会議誘致を担当する。夫の仕事の関係で2011年から3年半を南麻布で過ごした後、2014年の夏にニューヨークに戻りミレニアル世代とジェンZの母親達のワークライフバランスの実現に向けての姿勢と葛藤、また仕事に対する考え方の変化などについて育った環境や人種も異なる母親達に取材をする。
2016年にIT企業やスタートアップをクライアントにもつ米系商業不動産リーシングファーム、ヴァイカスパートナーズに入りオフィス仲介業をする傍ら、商業不動産のランドスケープの変化からミレニアル世代の特徴と働き方への意識の変化を分析。JETRO IPA ニューヨーク主催の「ニューヨークスタートアップエコシステム」の日本セミナーでは、同市スタートアップエコシステムに関わる欧米人6人と共にスピーカーとして参加。その後もオフィス形態やデザイン、オフィス立地の変化などからミレニアル像を分析する講演を行う。2020年に1月にWhitebox CRE Solutionsを設立。イノベーションと空間をテーマに、コワーキングスペースやイノベーションハブのツアー、また商業不動産やプロップテック(プロパティーテクノロジー)の動向について講演や執筆を始める。新型コロナ禍でリモートワークが浸透する中、新たな日常での働き方とワークプレイスについて調査を続けている。現在ニューヨークのブルックリン地区に高校卒業前の息子と愛犬ブルックリン、そして夫と暮らす(長女は大学寮にいる)。