2022年6月13日から16日にかけて、バイオ産業国際展示商談会「Bio International Convention (BIO) 2022」が開催されました。過去二年、COVID-19の影響でオンライン開催となっていましたが、今回2019年以来、3年ぶりの対面開催となりました。開催地は、今年で横浜市との姉妹都市提携65周年を迎えた米国・サンディエゴです。世界各地からバイオ関連い企業など3,000社以上、日本企業も100社以上が参加し、会場は盛況を博しました。
横浜からは、バイオベンチャーのMabGenesis、アーサムセラピューティクス、リプロセルの三社がパートナリング参加し、うち、MabGenesisとリプロセルは、ジェトロが主催するジャパン・パビリオンに出展されました。横浜市米州事務所もパートナリングに参加し、米国各州政府機関やベンチャーキャピタル(VC)との情報交換を行うとともに、横浜からの参加企業のネットワーキングを支援しました。
【横浜からのパートナリング参加企業】
MabGenesis:MabGenesis(マブジェネシス)株式会社は、30年以上に渡る国内アカデミアによる抗体研究を実用化し、ヒト及び動物領域でfirst-in-class、best-in-classの治療用モノクローナル抗体医薬品を提供するstart-upバイオ医薬品企業です。機能性と網羅性を備えた世界最高品質の抗体ライブラリー(MOURA library)と高効率モノクローナル抗体単離技術(IMPACT)を有し、従来技術では取得が困難な、膜タンパク質のわずかな立体構造の違いを認識する高品質モノクローナル抗体等を提供することで製薬業界に新薬の研究開発機会の拡大をもたらします。同社は、ベーリンガーインゲルハイム社との共同研究開発契約を締結されるなど、海外製薬企業とのパートナリングを進めています。
アーサムセラピューティクス:アーサム セラピューティクス株式会社は、未だ十分な治療法が確立されていない疾患を有する患者さんへ真に有効な治療薬 “Medicines that matter” をお届けする創薬バイオベンチャーです。最適なアカデミアやビジネスパートナーとの協業に基づく「バーチャルR&Dモデル」によって、迅速かつ効率的な研究開発を実践し、革新的な疾患修飾治療薬を創出することで、未だ解決されていない医療ニーズに応えていきます。同社は、昨年M&Aにより、科研製薬の100%子会社となりました。日本のバイオスタートアップで過去最高額でのイグジットです。
https://www.arthamther.com/en/
リプロセル:リプロセルグループは、2003年に京都大学・東京大学発のベンチャー企業として設立され、ES/iPS細胞分野での高い技術力を基礎とし、世界で初めてiPS細胞由来細胞を事業化されました。2013年の上場後は、グローバルな展開を進めると同時に関連する技術基盤を拡充しています。再生医療については、再生医療製品などの研究開発を通して、積極的な事業展開を進められています。グローバルに事業展開され、米国ではメリーランド州にオフィスと研究所を置いています。