米国ライフサイエンス市場を目指すスタートアップを支援するプログラムに、横浜市内企業4社が採択されました。米国・フィラデルフィアを拠点とするKievit Scientificをプログラムバートナーに、各企業の状況に応じて、アドバイス、市場調査、ビジネス面談マッチングなどテーラーメード型のコンサルティングサービスを提供します。採択企業はそれぞれ成長ステージや市場戦略が異なります。本プログラムでは、各企業が次のステップに繋がる収穫を得ることを目指します。
採択企業
パーキンソン病は神経細胞が徐々に死滅することで10年かけて運動障害をきたす疾患です。近年の研究により運動の継続により疾患の進行を抑制することができることがわかってきましたが、パーキンソン病では無気力症状があるため運動の継続が困難です。そこで運動障害・精神症状を考慮したパーキンソン病特化型の運動促進アプリケーションを開発し、米国への展開を目指します。
CoreTissue BioEngineering株式会社は2016年に早稲田大学発のスタートアップとして創業し、独自の脱細胞化技術を応用した医療機器の開発を行っており、リードパイプラインは、膝前十字靭帯再建術用の人工靭帯です。膝靭帯再建の標準的な治療方法は、患者さんの健常な腱を採取して移植用のグラフトを作製し、これを移植する方法ですが、腱が足りず再建が十分にできないケースや、感染症などの合併症のリスクもあるため、自家腱を取らないで再建できるソリューションが医療現場から求められています。
MabGenesis株式会社は、ファージディスプレイ抗体技術の弱点であった抗体ライブラリーの網羅性と機能性を飛躍的に改善し、世界最高水準のモノクローナル抗体(IgG及びVHH)取得技術を有します。難しい標的分子に対する抗体や立体構造の僅かな違いを見分ける高機能性抗体を創出し、抗体医薬の課題である治療標的分子スぺ―スの拡大に解決をもたらします。
株式会社WILLTEXは、布で未来を創造することを企業理念としています。 国際特許取得済みの、布ヒーティングシステムで、人の五感を拡張し、より幸せな未来をつくる布製品を提供しています。 働く人の体調管理をサポートするウェアでは、首都高速グループと共同開発した「ほっと TEX」と「くーるテックス」があります。 スマートホンで温度調節できるスマートウエアでは、多くのアパレルブランドから採用されています。
プログラム参加者の声
- 「スタートアップを支援する様々な機会を頂けており、感謝しております。特に、スタートアップ側の意見やニーズを聞いてくださり、その上で柔軟なプログラム作り、提供をされている点は、素晴らしいと思います。イベントプログラムの方々の顔が分かるので、何かあれば相談もさせて頂けやすく、近くで寄り添ってのご支援頂けるところは心強いですし、我々への励みにもなっています。皆様がスタートアップを応援したい、という気持ちが伝わってきます。ぜひ今後とも継続的なご支援をよろしくお願い申し上げます。」
- 「この度は誠にありがとうございました。海外展開はどの企業も興味があるといいつつ、ファーストアクションが遅くなる印象があります。そこで、本プログラムのように伴奏してくれるプログラムがあると心理的ハードルが下がり、海外展開を本格的に考えるきっかけとしてとても良いと感じ、活用させていただきました。」
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