北米COVID-19情報

COVID-19 Update #7・Supercharger

執筆者 | 2020年5月28日

夏の訪れを告げる Memorial Day(戦没将兵追悼記念日)の5月25日、NY州では期せずして良いニュースが二つ重なった。
一つは死者数が二日連続で100人を下回り73人なったこと。18人から81人へと一日の死亡が激増し、行政命令 “New York State on Pause” が発効した3月22日以来の低い水準である。もう一つは再開計画 “New York Forward” の “7つの基準” を10の地域のうち9地域がすべてクリア。経済再開が待たれるのは New York City だけとなった。

このよい方向への歩みをさらに進めていこうと、クオモNY州知事は二つの考えを示した。再開の監視と加速。再開の監視については,引き続き10の地域ごとにデータと指標を確実に監視する。いずれかの数値が基準を越えれば迅速に対応するとした。

再開の加速については,特に労働者と中小企業が被害を受けている状況を踏まえ,新たな雇用の創出に向けて基盤整備プロジェクトにより経済を刺激する必要性を説く。かつて Hoover Dam や Lincoln Tunnel が大量の雇用を創出し、米国が再発展した。今度は,LaGuardia空港と Grand Central Terminal などを結ぶ AirTrain、Hudson川を渡る Cross-Hudson Tunnels、地下鉄二番街線の延伸、さらに、Pennsylvania駅の “新Empire Station“、新LaGuardia空港、再生可能電力を州北部から州南部へ送るケーブルとカナダからNY市への送電ケーブルの敷設。これらの大規模な公共事業が今度は経済の Supercharger となる。

この考えをクオモ知事は、米国の死者数が10万人を越え、悲劇の道標となってしまった5月27日、首都ワシントンにトランプ大統領を訪ね力説した。私たちは今すぐにでも始められるプロジェクトを用意している。必要なのは連邦政府の承認だ。大統領は理解を示したとのこと。

-machts

 

参考

横浜市では、市内企業・団体等の皆様にお役立ていただくため、感染が世界的な拡大の兆しを見せた2020(令和2)年2月から、フランクフルト、上海、ムンバイ、ニューヨークに所在する4つの事務所が、それぞれの所在地域における新型コロナウイルス感染症に関する情報を独自に収集し、神奈川新聞及び各事務所のウェブサイトで発信してきました。

そのような、まさに現地に駐在している職員だからこそ可能な、現地における市民生活への影響、経済活動の動向、感染症対策などに関する情報発信は約1年間に渡り、57件を数えました。このたび、それらを「コロナ禍の世界 記録集」として一冊にまとめ、改めてお届けします。

コロナ禍の世界 記録集(2020~2021年)27.57MB

 

関連ページ

北米最新COVID-19情報

COVID-19 Public Policies #5 パンデミック下でのニューヨーク市の政策立案の内側

COVID-19 Public Policies #5 パンデミック下でのニューヨーク市の政策立案の内側

新型コロナウイルスの感染がニューヨークで初めて確認されてから1年が経つ。2021年2月18日に、感染拡大期当時の政策立案の内側について、ニューヨーク市の政策法務の実務者による話を聞く機会があった。この機会は、ニューヨーク市市長室国際担当主催の「COVID-19パンデミック対処への政策立案(Utili...

COVID-19 Update #13・ともし続ける希望の灯

COVID-19 Update #13・ともし続ける希望の灯

2020年12月2日 水曜日曜日 神奈川新聞掲載 執筆 関山誠 米国内の感染ペースが再び加速している。1日当たりの新規感染者は一時20万人に迫り、これまでの死亡者数は25万人を超えた。世界最悪が止まらない。...

COVID-19 Update #11・日常の回復へ忍耐の時

COVID-19 Update #11・日常の回復へ忍耐の時

2020年10月1日 木曜日 神奈川新聞掲載 執筆 関山誠 「Patience(忍耐)」を、カーネギーホールは呼び掛けている。 ホールを象徴するジョークがある。高名な音楽家がホールへの道順を聞かれ、「Practice(練習)」と返す。音楽界最高の舞台に挑む道筋を明かしたというオチだ。Patien...

市内企業アルケリス株式会社の製品が米国工場に初導入

市内企業アルケリス株式会社の製品が米国工場に初導入

長時間の立ち仕事による足腰の負担を軽減するアシストスーツ「アルケリス」の企画・開発・販売を行う横浜発のスタートアップ企業のアルケリス株式会社が、この度、Hi-Lex Control Inc.社へ「アルケリスFXスティック」を導入されました。

米国ライフサイエンス・ブートキャンプの参加企業を募集します。

米国ライフサイエンス・ブートキャンプの参加企業を募集します。

米国は世界最大のライフサイエンス市場です。近年、米国市場を目指すバイオベンチャーの動きが活発になっている一方で、市場参入戦略やパートナリングなどにおいて、情報ギャップやネットワーク不足に起因する課題が存在します。そこで、世界有数のバイオテッククラスターである米国ボストンのスタートアップ支援機関CIC...

横浜・LINK-J ライフサイエンス・ラウンジ@NYC第五回セミナー:2023年を振り返る、米国ライフサイエンス市場の最新動向

横浜・LINK-J ライフサイエンス・ラウンジ@NYC第五回セミナー:2023年を振り返る、米国ライフサイエンス市場の最新動向

「横浜・LINK-Jライフサイエンス・ラウンジ@NYC」第5回セミナーとして、ヘルスケア・創薬、医療制度、イノベーションカルチャーの切り口で2023年を振り返り、皆様に米国ライフサイエンス・ビジネス環境を取り巻く変化や今後の展望についてお届けします。

【スピンオフ企画】横浜・LINK-J ライフサイエンス・ラウンジ@NYC第三回セミナー~卵巣がんをテーマに、アンメットニーズについて診療及び患者ケア目線で掘り下げる~

【スピンオフ企画】横浜・LINK-J ライフサイエンス・ラウンジ@NYC第三回セミナー~卵巣がんをテーマに、アンメットニーズについて診療及び患者ケア目線で掘り下げる~

横浜市米州事務所と 一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)との連携による「横浜・LINK-Jライフサイエンス・ラウンジ@NYC」では、米国ライフサイエンス・ビジネスに関する最新情報をお届けしています。...