2022年3月、米シンクタンクのブルッキングス研究所が主催し、世界のSDGs推進都市が集まる、SDGsリーダーシップ都市連合の第六回会合が、ワシントンD.C. (オンライン併用)で開催され、横浜市米州事務所が参加しました。2020年にコロナ禍で開催された第三回会合以降、オンラインでの会合が続き、今回は2年ぶりの対面開催となりました。
会合では、「ファイナンシングと公民連携」、「SDGsの認知度向上」、「SDGsの継続性」、「ドーナツ経済学とSDGs」、「ガバナンス」、「2030年に向けて、2030年を超えて」、「次のステップ」といったトピックについて、専門家の知見や参加都市の経験・課題を、参加したSDGs推進都市の間で共有、議論しました。
横浜市からは、ファイナンシングと公民連携の取り組みとして、横浜市SDGs認証制度「Y-SDGs」を紹介しました。Y-SDGsでは、事業者の皆様が認証制度を活用しSDGsに取り組むことで、持続可能な経営・運営への転換、新たな顧客や取引先の拡大、さらには、投資家や金融機関がESG投資等の投融資判断への活用につなげることを目指しています。2020年にY-SDGsを開始して以来、2021年12月時点で、300社以上が認証を受けています。ESG投資への関心が大企業を中心に高まっている中、横浜では、市内事業者の99%以上が中小企業となっています。SDGsに対する認知度や具体的な取り組みについて大企業と中小企業ではギャップが存在します。会合では、Y-SDGsの紹介を通して、ブルッキングス研究所や他の参加都市(SDGs推進都市)から、中小企業のSDGsへの参画を促進する取り組みについての共感が得られました。
SDGsリーダーシップ都市連合では、SDGsに関する都市の共通課題と解決策を共有、議論し、より良い取組や連携した取り組みに結び付けようとしています。横浜市では、これまでの会合の中で紹介・議論された「自発的自治体レビュー(VLR)」を2021年に横浜市で初めて実施するなど、参加都市(SDGs推進都市)間での実利的な学び合いを実践しています。
【参加都市】
- オーランド・米国
- ダーバン・南アフリカ
- ニューヨーク・米国
- ハワイ・米国
- ブエノスアイレス・アルゼンチン
- ブリストル・英国
- ヘルシンキ・フィンランド
- ボゴタ・コロンビア
- メキシコシティ・メキシコ
- マドリード・スペイン
- マルメ・スウェーデン
- 横浜・日本
- ロスアンゼルス・米国
【過去の会合】
SDGs都市連合第三回会合:コロナ危機からの回復に向けて、バーチャル会議が開催されました
SDGs都市連合第二回会合が、メキシコシティで開催されました
ブルッキングス研究所主催のSDGsリーダーシップ会合に横浜市が参加しました