世界最大級のテック展示会「CES(シーイーエス) 2023」が、ラスベガスで開催され、多くの日本企業も出展しました。
CESは毎年1月、全米民生技術協会(Consumer Technology Association、CTA)が主催し、ネバダ州ラスベガスで開催される電子機器の見本市で、第1回は1967年6月、ニューヨークで開催されました。業界向けの見本市であり、一般への公開はされていません。展示会には多くの新製品が出品され、プロトタイプ(試作品)での参加も数多くあります。
名称は当初からConsumer Electronics Show(家電ショー)の略でしたが、現在、CESではConsumer Electronics Showという名称は使用していません。協会のキャッチフレーズは、The Most Influential Tech Event in the World(世界で最も影響力のあるテックイベント)とされています。
CES 2023の開催概要
開催期間:2023年1月5日(木)~8日(日)(4日間)
会場:テック・イースト(ラスベガス・コンベンションセンター:LVCC)、テック・ウエスト(ベネチアンエクスポ)、テック・サウス(アリア(ホテル))の3会場。
延展示面積:LVCC 18万㎡、ベネチアンエクスポ 8.7万㎡、アリア 2.8万㎡、計約30万㎡の大部分を使用。
出展社数:約3200社
メディアの登録:4700機関
来場者数:115,000人超
参加国:173か国(いずれも主催者公表の速報・概算値)
日本企業:78社(うちスタートアップ36社。SONY等の現地法人としての出店を除く)
横浜企業:4社(うちスタートアップ2社)
ホームページ:https://www.ces.tech/
出展カテゴリ:往年の「家電ショー」から大きく進化しており、テクノロジーを切り口に、仮想現実・拡張現実、食品・アグテック、スマートホーム、デジタルヘルス、ロボティクス、自動車技術・先進モビリティなど、多数の分野に分かれている。公式webにおけるカテゴリは、実に47品目に分類されています。
会場の様子
横浜企業の出展
Tech West: Hall G(スタートアップ等)内には、JETROが主催する「J-Startup/JAPANパビリオン」が設置され、日本のスタートアップ36社が共同出展しました。
横浜からは、J-Startup/JAPANパビリオンには、横浜企業のアルケリスArchelis Inc.(アシストスーツ)、ルービックLoovic(モバイルナビゲーション)が出展。この2社のブースも含め、スタートアップ36社のブースには絶え間なく人が訪れ、熱心に製品情報を聞き、試着・試用等を行っていました。
アルケリス株式会社Archelis Inc.(アシストスーツ)
(会社説明)
「アルケリス FX スティック」は長時間の立ち仕事による足腰の負担を軽減するアシストスーツです。足元の自由度を増し、動きやすさと立ったままを支えるを両立した画期的な製品です。動きやすさの向上により製造現場だけでなく、物流業など様々な環境で使用可能で、企業の働きやすい職場環境づくりに貢献します。
LOOVIC株式会社(LOOVIC Inc.)(モバイルナビゲーション)
(会社説明)
空間認知の社会課題を、ネックスピーカー型の五感IoTで解決します。 視空間認知障害の人は、誰よりも迷いやすいです。特にグレーゾーン領域(発達障害、高次脳機能障害、軽度認知症)の方は見た目や話し言葉もいたって自然なことから周りから苦手が気づかれず、結果として、自由な移動の機会を得られずにいます。このような当事者の苦手のギャップを埋めるためにテクノロジーで移動の自立支援を行います。
スタートアップ以外では、ヒロセ電機(コネクタ)、リーダー電子(電子計測器)の、2社の横浜企業が出展していました。
ヒロセ電気 Hirose Electric USA
HIROSE ELECTRIC (U.S.A.), INC. US Headquarters / Chicago Office