北米特集記事
サンフランシスコ・ベイエリア:脱炭素政策
執筆者 New York Office | 2022年8月31日
サンフランシスコ市政府は早くから「環境正義」を柱の一つに掲げ、継続的に脱炭素政策に取り組んできた。「環境正義」について、米国環境保護庁(EPA)は「環境関連の法規制や政策の策定、実施、施行に関して、人種や肌の色、国籍や所得に関係なく、すべての人々が公平に扱われ、有意義に関与すること」と説明している(1)。米国では「環境正義」への関心は高く、バイデン大統領は2021年7月20日、経済的に不利な立場に...
コロンビア大学(Columbia University):後編
執筆者 New York Office | 2022年1月25日
コロンビア大学(Columbia University)は、学内でのイノベーションエコシステム構築に加え、自治体や同じくニューヨーク市に拠点を構える多くの大学と連携した取り組みにも加わっている。そこで後編では、コロンビア大学も含め、ニューヨーク市に数多く集まる大学間の連携を核とするイニシアチブとして特徴的なNYC Media...
コロンビア大学(Columbia University):前編
執筆者 New York Office | 2021年12月23日
コロンビア大学(Columbia University)は、米国最大都市ニューヨークのマンハッタン中心部にある大学で、国内外の多様なバックグラウンドを持つ学生や教員が大都市の豊富なリソースを活かし、研究や教育に取り組んでいる(1)。US Newsの2021年グローバル大学ランキングでは、ハーバード大学(Harvard University)、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts...
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)後編
執筆者 New York Office | 2021年11月24日
マサチューセッツ工科大学(MIT)は、前編で述べたように、充実したイノベーションエコシステムでスタートアップ企業や起業家を支援しているほか、そのエコシステムを活かし、地域や世界の課題に解決する取り組みにもつなげようとしている。以下、世界各国におけるイノベーションエコシステム構築をサポートするため、MITのノウハウを展開しようとしているプログラム「リージョナル・アントレプレナーシップ・アクセレレーシ...
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology:MIT)前編
執筆者 New York Office | 2021年10月26日
MITは世界的に著名な研究大学であり、直近のUS Newsによる2021年グローバル大学ランキングでは、ハーバード大学(Harvard...
カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley:UCB)後編
執筆者 New York Office | 2021年9月26日
カリフォルニア大学バークレー校(UCB)では前編で見てきたような、アクセラレーターやインキュベーター等の学内リソースを活用したスタートアップ支援に加え、シリコンバレーに集まる企業や組織との連携を通じて、同大学で誕生する新たなアイディアや技術を、社会にいち早く展開できるような支援体制も用意されている。後編では、こうした地域ステークホルダーとの連携に焦点をあて、特に企業との連携の橋渡し役として重要な役...
カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley:UCB)前編
執筆者 New York Office | 2021年8月25日
UCB(UCバークレー校)は、10大学で構成される、カリフォルニア大学システムの発祥校であり(1)、世界トップクラスの大学として著名である。直近のUS Newsによる2021年グローバル大学ランキングでは、ハーバード大学(Harvard University)、マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of...
ニューヨーク市のテック企業集積と地域特性:ブルックリン
執筆者 New York Office | 2021年8月17日
80年代のニューヨーク市の治安は悪く、シリコンアリーの発祥の地、フラットアイロンにあるマディソンスクエアパークもその頃はホームレスで溢れていた。アーチスト達は家賃が安いソーホーのビルを仲間と共同で借り活動をしていた。しかし80年代も半ばに入ると、ソーホーやトライベッカのような元倉庫のビルに好んで住む人が現れ始める。90年代に入りマンハッタンの治安は良くなり始め、年を追うごとに不動産の価格が上昇して...
ニューヨーク市のテック企業集積と地域特性:ファイナンシャルディストリクト(Financial District – 金融街)
執筆者 New York Office | 2021年8月3日
金融街(ファイナンシャルディストリクト)の公園や駅、建築物などは数々のレノベーションや復元工事を経てきた。70年代に治安が悪化していたバッテリーパークには新たな庭が加わり自由の女神、エリス島を臨むウォーターフロントのデザインも一新された(1)。 地下鉄のターミナル駅、フルトンストリート駅は古く利用者にとって使い勝手が悪いデザインだったが、フルトンセンター(Fulton...
カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego:UCSD):後編
執筆者 New York Office | 2021年7月25日
前編で見てきたように、UCSDは大学内に充実したイノベーション・エコシステムを構築してきた。実はこうした取り組みは学内に留まらない。UCSD(カリフォルニア大学サンディエゴ校)は学外のステークホルダーとの連携を通じて、様々な起業支援の活動も行っている。以下では特に、サンディエゴや南カリフォルニアといった、UCSD地域コミュニティのステークホルダーとの起業支援の主な取り組みについて見ていく。あわせて...
ニューヨーク市のテック企業集積と地域特性:ハドソンスクエア
執筆者 New York Office | 2021年7月20日
ハドソンスクエアは印刷業地域として知られてきた。市庁舎、連邦と州裁判所があるダウンタウンや金融街に近く即座の変更や訂正に対応できる立地であることが印刷業として発展したことに一役買ったといえよう。築年数が長く歴史があるビルも多く、天井が高く重厚で装飾が施されたロビーを持つビルもある。 ...
ニューヨーク市のテック企業集積と地域特性:アスタープレイス
執筆者 New York Office | 2021年7月6日
アスタープレイスから多少南下したクーパースクエア通り(Cooper Square)にはThe Village Voiceのオフィスがあった。 1955年にコミュニティ紙としてスタートした同紙は文化、社会、芸術などについて鋭い視点で書き指示を得た。またIBM...
カリフォルニア大学サンディエゴ校(University of California, San Diego:UCSD):前編
執筆者 New York Office | 2021年6月26日
UCSD(UCサンディエゴ校)は、カリフォルニア大学システムを構成する10大学の1つであり、メインキャンパスはカリフォルニア州でロサンゼルス市に次ぐ第2の人口を誇るサンディエゴ市にある。全米トップレベルの州立大学のひとつとして知られるが、中でも工学系プログラムは評価が高く、U.S. News and World...
ニューヨーク市のテック企業集積と地域特性:チェルシー
執筆者 New York Office | 2021年6月22日
チェルシーはタウンハウスやアパートビルなど住宅も多く、オフィスビルはかつての工場や倉庫、ショールームなどであった。チェルシー地域の範囲は広く9番街を境に西チェルシーと東チェルシーに分けて呼ばれることもある。 ...
ニューヨーク市のテック企業集積と地域特性:フラットアイロン/ユニオンスクエア
執筆者 New York Office | 2021年6月8日
フラットアイロン地区の名称は、ニューヨークのアイコニックビルの一つフラットアイロンビルに由来。フラットアイロンの真南にユニオンスクエア地域が位置しは14丁目を境にする。かつての工場や倉庫ビルだったオフィスはロフトスタイルの高い天井、大きな窓、壁や柱が少なく同じフロアにスタッフ皆が集まれる環境をテックのクリエイティブ層が好んだ。また歴史ある中層ビルが多く、例えば19...
ニューヨーク市のテック企業集積と地域特性:ハドソンヤード/ペンプラザ
執筆者 New York Office | 2021年5月25日
複合開発ハドソンヤードは鉄道操作場(railway yard)上に立ち、2005年のリゾーニングもあり同開発への実現に繋がった。デベロッパーはRelated, Oxford Properties、オフィス棟の55 Hudson Yardsは三井不動産の開発である。その東の10番街を挟んで相向かいの開発、マンハッタンウエストはBrookfieldの開発によるものである。The Real...
ニューヨーク市のテック企業集積と地域特性:タイムズスクエア
執筆者 New York Office | 2021年5月11日
90年代前のタイムズスクエアを知る人にとって、大きな企業に勤務するホワイトカラーワーカーがタイムズスクエアに通勤する日が来るとは想像できなかったと言っても過言ではない。その当時は風俗系の店が立ち並び、麻薬中毒者が往来し治安も悪かった。42丁目と8番街のポートオーソリティ・バスターミナルの利用者は犯罪に巻き込まれないよう周りに注意を払って歩いていた。 2010年のThe New York...
北米スマートシティ:マサチューセッツ州ボストン (Boston, MA)
執筆者 New York Office | 2021年4月17日
マサチューセッツ州の州都ボストンは、国際標準化機構(International Organization for...